読んでくださっている方のお子さんが「プロゲーマーになりたい!」「e-スポーツの賞金で生活するんだ!」と言い始めた時にどのように対応するべきか?本気で真摯に答えます。
子供の将来の夢というのは私たちが子供の時と比較してYoutuber(ユーチューバー)など考えられないような時代に既に突入しています。
お読みになる前に大事ですので、これだけは忘れないでください。
子供が「プロゲーマーになりたい」と言ったときになんて返事をするか?は自由です。
しかし、将来の夢を自分が否定されたときにどういう気持ちであったか?というのも改めて考えてみてください。
今回いつも以上に気合いを入れて記事作成をしていますので、めちゃくちゃ長くなりますからそこだけは覚悟してくださいね(笑)
この記事の目次
私の子供と関わっている接点や自己紹介
初めまして、私は「miyako(みやこ)」と言います。年齢は30代です。
このような自己紹介から入ったのには理由があります。それは「いきなり現在のプロゲーマーの実態」などを説明されてもそんな情報は検索すればいくらでも出てることと、私が言うことに意味があるのか?を知ってもらうためです。
今回プロゲーマーになりたい子供へのアドバイスの前に一番重要なのはこれではないですかね??
- 私に子供がいるのか?親の気持ちが分かるのか?子供との関わりは?
- ゲームに対する知識(使ってきた時間)
- プロゲーマーですか?
まずはこちらを簡潔に答えさせていただきます。
プロゲーマーの実態と厳しさ
現プロゲーマーと元プロゲーマーの意見の共通点は「簡単にプロを目指さない方がいい」です。
【嫌なことからゲームへ逃げる】意味で「勉強をしたくないから」「ゲームの方が楽しいから」くらいの気持ちでプロゲーマーを目指す程度ではどの業界でもプロになれるわけがありません。
何かが嫌で目指す場合は「死ぬほどやりたくない」くらいの意気込みとプライドが必要です。
とは言え、親としてまず心配なのは「ゲームで生活するだけの収入があるのかどうか?」です。
お金の話は汚い話ですが…
ご飯を食べる、生計を立てる上で重要であることは間違いありませんし、私たちも収入無くして生きてはいけませんよね?
プロゲーマーの収入源・お金の稼ぎ方
ここではプロゲーマーの収入源(お金の稼ぎ方)はどういった方法なのか?説明しています。
ざっくりまとめただけでもこの3つ。アイディアや人気次第で著書などもありますが、一般的ではありません。
- チーム・団体への所属(スポンサーの獲得)
- ストリーミング(動画配信サービス)
- 優勝・入賞賞金
これだけでも、ただゲームが人より少し上手いだけではプロになることは難しいことが分かりますよ。
プロゲーマーという概念自体が無かった話などがこの本には書かれています!
チーム・団体への所属(スポンサード)でお金を稼ぐ
記事作成時の2020年現在では多くのプロゲーマーがチームや団体に所属しており、そこから得る給料で生活をしていることも多いです。
チームと言っても実力や自分の人気で報酬が変わるので、プロ野球選手やサッカー選手のようなイメージですね。
チーム・団体所属の場合は協調性も必要ですが、負けないくらいの個性や人気が収益に結びつきます。
サッカーで言えばメッシになれたら最高なわけですし、独りよがりのプレーの使いどころも大切です。
月給や給料という言葉に「安定」をイメージしやすいですが、スポンサー主体で生活が大きく変わってしまう場合もありますから、多くのプロゲーマーは以下のような方法も加えて収入を上げています。
ストリーミング(動画配信)サービスで収益を増やす
YoutubeやTwichでゲーム配信を行い、投げ銭システムや広告収入でお金を稼ぐ方法です。
通常のYoutuberと異なり、「プロゲーマー」というブランドがあるのでゼロからYoutuberを目指す場合とは難易度が段違いでイージーです。
動画配信サービスを小さい頃から利用しておくことは恐らく、これから先の時代で必須級のスキルです。
優勝賞金の金額はいくら?
常に勝ち続けることはどんなプレイヤーであっても、難しいことです。
ゲームだけで飯を食う、自由に生活をしたいと考えているなら、それができるのはほんの僅かな人間であることは理解しておくべき。
しかし、1回の優勝賞金が数千万円、入賞で数百万円、高いと億単位になることもあります。
これはゲームの歴史やプラットフォームに関係なくスマートフォン向けゲームでサービス配信歴約5年の「シャドウバース」でも優勝賞金が1億円だった事実からも、これから優勝賞金が伸びていくことは予想されます。
ゲームスキルのみで稼ぐ場合やプロゲーマーへのきっかけ・実績作りとして「優勝や入賞」が難しくもシンプルで近道です。
参考文献>e-スポーツの賞金の各国推移
意外と稼げるんじゃない?
先ほど3つだけプロゲーマーでお金を稼ぐ方法で主流となっているものをお伝えしましたが、お金を稼ぐ手段は思ったよりも多いと感じたのではないでしょうか?
プロゲーマーの先駆者たちが「ゲーム」の地位を向上させたことで近年ではこういった環境は整備されています。
しかし、そんな中でもゲームだけでは生活ができないという人も中には出てきてしまいます。
プロゲーマーを目指す過程で「二足の草鞋を履く」可能性も十分にあるでしょう。
ここに対してリスクを減らしながら、プロゲーマーになったときに成功しやすいスキルを身に付けておけば「生活ができない」という事態にはならないと私は考えています。
また以下で紹介するプロゲーマーに必要なゲーム以外のスキルは、ゲーム以外にも役立ち、そのスキルだけで仕事に就ける可能性もあるスキルで元プロゲーマーもおすすめのスキルだと発言していました。
プロゲーマーを目指すときに有利なスキル(ゲーム以外)
ここではプロゲーマーを目指す場合に持っていると有利になるスキルや「プロゲーマーとして成功しなかった場合の保険」とも言えるスキル、「二足の草鞋を履く」ときに役立つスキルを紹介しています。
これは正直発言者が私だろうと、プロゲーマーだろうと関係なく誰が持っていても有利なスキルなので見ている方も学ぶべきスキルと言えます。
英語を軸にした語学力
e-スポーツ(プロゲーマー)に対しての力の入れ方は外国の方が明らかに強いことは現状の賞金額から見ても明らかです。
またプロゲーマーとして海外に遠征し、大会を回るということもあります。
簡単な英会話で遠征先の生活をスムーズにすることや、ゲーム範囲内の英語での会話くらいはできた方が海外で成功する確率も高くなるでしょう。
優秀であれば海外チームや企業から興味を持たれることもあり、さらにスポンサーを獲得することに繋がるかもしれません。
途中でプロゲーマーをリタイアしたとしても「プロゲーマーの経験」と「語学力」があれば、これだけでも多くの人が魅力的な人材に思うのではないでしょうか?
PCやスマホを扱う能力とオンライン環境下で自分をアピールする能力
PCやスマホを扱う能力といっても「ただゲーム」をするだけでなく、動画配信サービスを利用したことのある経験や人前で喋る能力を指しています。
投げ銭システムを利用した収益はリアルタイムで不特定多数の人に喋れることが重要です。
ゲーム内容自体が面白かったとしても無言だったとしたら、見る人はいるかもしれませんがゲームの画面に価値が出てしまい配信者の魅力はゼロになってしまいます。
要は自分をアピールする話し方を知っていたり、周囲を楽しませるサービス精神がないと大きな収益は見込めないということになります。
天才でなければ、いきなりできるわけがないので今からでも動画配信に慣れておく必要があります。
たまに心の無いコメントなどが飛んでくることもありますが、そういったネガティブコメントに負けないメンタル作りの訓練でもあります。
流行を掴む能力
複数種のゲームでプロの領域になれることは誰しもができません。
これは私たち一般のゲーマーレベルでも起こっている現象です。
つまり、1つのゲームタイトルやジャンルに自分の得意な範囲を決めてそこで結果を出すしかないということです。
ゲームの人気度が異なるように、プロゲーマーとして参入するのに敷居が低いゲームもあります。
マイナーなゲームで頑張っても、プロゲーマーとしての需要がなければ努力が成果に出ません。
日ごろからどんなゲームで人気で、このゲームが駄目になったらどうするか?を少しは意識しておいた方が良いでしょう。
分析能力と分析結果に素直に適応していく決断
プロゲーマーが存在するゲームの多くは対人戦です。
どんなやり方やキャラクターが強くて、流行っているのか?を自分で分析する能力は必要です。
自分の好きなキャラややり方を貫くのも大事ですが、頑固すぎると「いつまでも弱いやり方やキャラで戦う」攻略法や可能性が無い戦い方になってしまいます。
eスポーツ、プロゲーマーに資格・ライセンスは必要なの?
現状では、e-スポーツやプロゲーマーに資格やライセンスは必要ではありません。
無名やただの実力者から大会で成績を残し、団体やチームに関心を持たれるパターンも多いですね。
プロゲーマーの定義としてはスポンサードされた段階でプロゲーマーと言えます。
e-スポーツやプロゲーマーを目指すタイミングとしては有り!
e-スポーツ業界はこれから発展していく、成長していくと実業家や投資家が予想しています。
私自身もそう思っており、最近広告などで「プロゲーマー専門学校」などのスクールの露出が多くなっていることからも
これから「プロゲーマー」は増加し、それに伴い「e-スポーツ」は発展していくので成長している市場と考えることができます。
プロゲーマーを目指すタイミングは「今がちょうどいい」ではなく、多分今から始めて若干遅いくらいです。
資格・ライセンスがいらないこと
とにかく現時点では「ゲームだけをひたすらやる」ことで優勝さえできれば、プロゲーマーになることが可能です。
しかし、今後プロゲーマーの制度などが見直されライセンスが必要になることもあるかもしれません。
無法地帯とまでは言いませんが、まだ整備され切っていない環境だからこそ面倒なルールが無いと言えます。
プロゲーマーの人材が過多気味になってきた場合、裏側で競争の激化を防ぐ目的でライセンスの必要性などを唱え新規参入に制限をかけるなど十分に考えられます。
まとめ『私がもし子供にプロゲーマーになりたいって言われたらどう答えるか?』
今回は子供がプロゲーマーになりたい!って言ったときにプロゲーマーの実態などを伝えながら説明していきました。
冒頭に言った『将来の夢を自分が否定されたときにどういう気持ちであったか?』これを覚えていてくれていますか?
私個人の意見としては、プロゲーマーになることは今のタイミングは良いタイミングだと思っています。
ただゲームだけで簡単に稼ごうとすると痛い目を見るよ。ということですね。
これに対してリスクを減らす方法として
- 英語などの語学力を付ける
- 動画配信サービスに慣れておく
- 優勝して実績を出す
こちらを紹介しました。
最後に『私が仮に自分の子供にプロゲーマーになりたい』って言われたらどう答えるか?をお伝えします。